葬儀というのは家族や身近な人が亡くなった瞬間から始まります。例えば仏式の場合、儀式としては通夜の法要や葬儀・告別式が主な流れですが、それ以前の葬儀準備から、式後の火葬場、遺骨埋葬、その間に営まれる法要や追悼催事、逝去に伴う社会的手続や遺品整理等、葬儀後の諸々の手続きを含めたプロセス全体が葬儀と言えます。
仏式の場合の主な流れをまとめます。ご自宅又は病院でご臨終、ご遺体の搬送、ご遺体の安置、葬儀の打ち合わせと準備、枕飾りと納棺、親戚・知人への葬儀の連絡、お通夜、葬儀・告別式・ご出棺、火葬・骨上げ、大体その日の内に初七日の法要と精進落とし、後飾り、役所等での諸手続き、ご納骨です。
こうした一連の葬儀法要が終わったら、お仏壇の手配やお香典返し、形見の整理、そして場合によっては相続の手続きをします。この間に、四十九日法要、ご納骨、初盆、一周忌へと続きます。
人間は誰しも生まれたからには早かれ遅かれ亡くなる存在です。ですから、生きている人は皆、最後には葬儀というセレモニーが待っています。葬儀を執り行うのは、もちろん亡くなったご本人様ではなく周りの縁のある方々ということになります。
しかし、葬儀というものは歓迎されるセレモニーでは無いため事前に打ち合わせをしたり予行演習をするわけには行かないです。それでも一般的な葬儀の流れを知っておくことは無作法では無いと思います。葬儀といえば漠然と通夜があって葬儀があって告別式があって出棺、火葬と言う内容はわかってはいると思います。
実際は、その時になると慌ててしまい手落ちが生じることが多いようです。喪主を中心に物事を決め、葬儀を執り行うわけですが、喪主は亡くなった方に一番近い親族である場合が殆どなので悲しみが深く気持ちが落ち込んでいる場合が多いです。
それ故、周りの親族のサポートが必須となります。葬儀の進行については葬儀社とお寺(仏式の場合)がその道のプロなのでよく相談しておけば問題と思います。大まかな葬儀の流れは臨終に際して、亡くなったことを伝え無くてはならない親族や知人をリストアップして連絡をし、葬儀社と寺院への連絡を速やかに行うことが第一歩です。
そして医師から死亡届を貰い、市町村役場に提出し、火葬許可証を受取ることも忘れないことが必要です。それが終われば葬儀社と相談して葬儀・告別式の日程や規模を決めて通夜、葬儀・告別式となるわけです。出棺・火葬については、地域により、葬儀・告別式の前に行う場合と、後に行う場合があるので寺院や葬儀社に聞いて決めると良いと思います。
更に、精進落としを行い、場合によっては同日に初度法事を行う場合もあります。最低限、以上の流れを知っておくことをお勧めします。